アヤワスカについて:自分用メモ
この記事はあくまで自分用にまとめるためのメモ書きと思って欲しい。ただ、読者が幻覚剤に興味を持つ、または既に関心を持つ者が知的好奇心を満足させる助けになる事があればそれは嬉しく思う。
名称
アヤワスカ:エクアドル、ボリビア、ペルー、コロンビアで用いられる名称の一つ。ケチュア語由来。Banisteriopsis caapi自体、またそこから作った液体を指す。
ケチュア語 アヤ:「魂」「死体」 ワスカ:「つる」「ロープ」
アヤワスカは「死のつる」「魂のつる」など様々に訳される。
ブラジルではcaapi、cipó cipóはポルトガル語で「つる」
エクアドル=ペルー国境に住むアチュア族、シュアール族(ヒバロJívaroの名は蔑称)はnatemと呼ぶ
ペルーのシャラナワ人はショリと呼ぶ
製法
Banisteriopsis caapiをサイコアクティブ植物数種と煮込む。Psychotria viridis(ケチュア語チャクルーナ:チャクルイが「混ぜる」を意味する動詞)Diplopterys cabrerana(ケチュア語チャリポンガchaliponga、チャグロパンガchagropanga)
DMTを含まないレシピもある。
Psychotria viridisの代わりにJusticia pectoralis(tilo)、Brugmansia、mapachoルスティカたばこ←たばこ自体にMAOIとしての作用?
*余談
ヨポAnadenanthera peregrina:根皮、豆に5-MeO-DMT、豆と草体にブフォテニン、全草にDMTを含有。ヨポはスナッフとして利用するが”アヤワスカのいとこ”と呼ばれることがある。Yopo: the Ancient Amazonian DMT Snuff
薬理
基本原理はDMT+MAOI 幻覚成分DMT(N,N-dimethyltryptamine)は植物が昆虫への忌避剤としても分泌する。経口摂取する事でモノアミン酸化酵素によって分解。喫煙では阻害されず脳へ届くが他の薬物と同じく有効時間が短い(喫煙で30分程度のトリップ。アヤワスカでは6時間近く続く)。MAOIが上記の分解過程を阻害。
カーピはharmine,、harmaline、tetrahydroharmineを含む。harmine,、harmalineは選択的かつ可逆的なMAO-A阻害剤として機能。一方tetrahydroharmineはセロトニン再取り込み阻害剤SRIとして機能。←雑多に煮込む茶ではなく高純度のDMTを用いる場合セロトニン症候群の引き金になり副作用を増す可能性が?
上記の組み合わせを使えばその他のレシピも生み出せる→アヤワスカアナログ
青井硝子の提唱するアヤワスカアナログはトケイソウをカーピの代わりに用い、それにDMTソースを加える事で幻覚剤を再現する。
海外のアヤワスカアナログで基本とされている組み合わせがペガヌムハルマラ(シリアン・ルー)とMimosa hostilisによるレシピ。 MAOIとしてモクロベミドを摂取すればDMTソースの経口摂取で幻覚剤としての効果を発動させる事ができる(モクロベミド150~300mg)
第一稿2018/3/17 今後追記の可能性あり。
参考