ブロンODのすべて

目次

 

 

はじめに

インターネットを見ていると、ブロンODについて様々な解説記事がありますが、少なからぬ誤りを含んでいます。またその説明は断片的であり、総体的にまとめた記事というのは見たことがありません。ここでは現在手に入るブロンODについてのあらゆる情報をまとめ、わかりやすい形で提示するつもりです。

そのため、8000字程度という長めのブログ記事になりました。「ブロンとはなんぞや?」といった事から知りたい方はこのまま読み進めてください。ブロンODの作用などを知りたいだけ、といった方は目次よりそれぞれの項目へお進みください。

 

 

市販薬ODの王者、ブロン。中島らもでその名を知った人もいれば、メンヘラのツイートから知った人もいるかと思います。最近は保健の授業でも、商品名は出ないけれど「せき止め薬の乱用」として取り上げられますね。ここではそんなブロンODについて、まとめられる限りの情報を集めようかと思います。

最後まで読んでもらえればわかると思いますが、この記事は当該薬剤の乱用を推奨するものではありません。その副作用を正確に伝えるとともに、「なぜそれでも乱用してしまうのか?」という疑問に答えるために作用を詳述します。

初っ端から脱線しますが、現在日本での薬物教育について、最大の問題はこの「なぜその薬物を使用したくなるのか」という情報を意図的に隠している事だと思っています。例えば、「大麻を使用すると身体にこんな悪影響やこんな悪影響を及ぼし、精神病になるリスクがあります。」とだけ教えたら「じゃあなぜそのリスクを踏まえて、さらに法律を違反してまで使用してしまうのか?」がわかりませんよね。そうすると、実際に違法薬物を使用して逮捕された人が「自分とは全く違う世界の理解ができない人間」としか思えず、彼らの社会復帰を妨げる事につながるわけです。さらに、そうした薬物の使用を持ち掛けられた際にその作用とリスクを知っていれば「私はリスクをおかしてまでその快楽を得たいと思わない。」と言えるかもしれませんが、現状では「え?!そんな気持ち良いものなの?学校で教えてくれたのと全然違うじゃん!」となり、折角教え込んだ違法薬物の脅威というのも一気に信頼性を失ってしまうわけです。そもそも「大麻を一度でも使用すると一生後遺症が残ります」なんて大麻合法化した国の首相なりの目の前で言ってみろ!とかなるんですが...まあそれはそれとして。とにかく、最後に言いたいのは「日本の薬物教育と性教育は臭い物に蓋のまま」って事です。本題に戻りましょう。

ブロンについてはこちらの動画で簡単な解説をしているため、記事を読む前でも読んだ後でも、視聴して頂ければ理解を助けると思います。

 

www.nicovideo.jp

 

 

ブロンとは?

 

エスエス製薬から発売されている鎮咳剤(咳止め)。形態は糖衣錠及びシロップ。現在販売されているもののうち、ジヒドロコデインリン酸塩を主成分とするものは「エスエスブロン錠」と「新ブロン液エース」。L-カルボシステインを主成分としつつジヒドロコデインリン酸塩も配合されたものが「新エスエスブロン錠エース」。デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(DXM)を主成分とする、ジヒドロコデインリン酸塩不使用のものが「エスエスブロン液L」となっています。名前がめちゃくちゃわかりづらいですね。そもそもの元祖ブロンが発売されたのは数十年前なのですが、乱用や副作用を減らすため色々改良していった結果、名前もこんな風になっています。エスエスブロン液L以外の3製品は、dl-メチルエフェドリン塩酸塩も含まれています。これらの成分については後程解説します。

ちなみに、同様の成分を用いる鎮咳剤はブロンに限らず、アネトン、トニンなど他社製品も存在します。ブロンはそれらと比べると多少安価で、中島らもなども製品名を出して執筆したので「キマる鎮咳剤=ブロン」というイメージがついたのではないかと思います。

ちなみに咳止めとしてのブロンは普通にめちゃくちゃ効きます。どうしても咳を止める必要がある際にはボクも愛用しています。

 

ODとは?

Overdose、過剰服用の略です。ある特定の薬物について、その本来の用量を超える量を摂取する事を意味します。この行為は基本的に、より強い作用を求めて行われますが、副作用の増強や、耐性、依存の形成へと繋がる事があります。市販薬の場合、コデインを主成分とする鎮咳剤、アセトアミノフェンを含む鎮痛剤や感冒薬、DXMを主成分とする鎮咳剤などがODに用いられます。

 

 

 

ブロンはなぜキマる?

 

まず、ジヒドロコデインリン酸塩について見てみましょう。この成分の元となっているのはコデインです。コデインモルヒネ、ヘロインなどと共にオピエート(Opiate)と呼ばれ、ケシ(オピウム)に含まれることからその名が付けられました。

コデインは摂取するとその10%程度が肝臓でモルヒネへと代謝され、鎮痛、鎮咳、鎮静などの作用をもたらします。ブロンODは、一般的に錠剤の場合20錠を飲むのが普通です。本来の用量は4錠なので、5倍量の服用ですね。コデインには「天井効果」という特性があり、一定量以上を摂取するとそれ以上効果が増強せず、副作用だけが増えてしまいます。乱用を続けることで耐性が生まれて使用量が増加しますが、そうした依存が形成されていない人がブロン錠ODを行う際は30錠程度が鎮静作用の天井かと思います。20錠飲んだ後、調子に乗って更に20錠入れたら作用は強まらないのに副作用の尿閉がえげつくなって死にました。尿閉などの副作用については後述します。

日本においてコデイン麻薬及び向精神薬取締法の「麻薬」として扱われます。そのため、コデインを含有しないDXMを主成分とするものは「麻薬成分不使用」との謳い文句で販売される事があります。DXMも広義の麻薬(精神を変容させ、習慣性を持ち得る薬物)にはなりますが、上述の法律では管理の対象となっていないため、こうした表現がされるわけです。

ここからコデインを抽出する行為は麻薬及び向精神薬取締法(通称麻向法)の「麻薬の製造」にあたるため違法行為となります。ロシアを中心とした一部の国で「クロコダイル」と呼ばれる粗製麻薬が流通していますが、その麻薬、デソモルヒネはこうした鎮咳剤から抽出したコデインを原料として製造されます。クロコダイルについての詳細は拙作の動画をご覧ください。

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ここまでの記述でコデインという物質についてはある程度わかったかと思います。次はコデインと共に配合されているエフェドリンですね。

 

エフェドリンは生薬である麻黄から抽出され、交感神経を興奮させる作用があります。鎮咳剤に用いられているdl-メチルエフェドリン塩酸塩は本来エフェドリンの作用を穏やかにしたものですが、それを適量の数倍摂取すれば当然それなりの効果が表れる事となります。気管支を拡張する作用があるため、昔から喘息の治療などに用いられてきました。このエフェドリンこそが1888年、長井長義によってメタンフェタミン、製品名ヒロポンが生み出される元となった物質です。現在でも、覚せい剤を製造する際の原料として、エフェドリンを含有する鎮咳剤が用いられています。ドラマ『ブレイキング・バッド』を見たことがあればわかるんじゃないかな。

麻薬の大きな分類として、鎮静作用を持つ「ダウナー」、興奮作用を持つ「アッパー」、幻覚剤である「サイケデリクス(サイケ)」という三本柱があります。ダウナーであるヘロインとアッパーであるコカインのカクテルは「スピードボール」と呼ばれるのですが、ブロンODの場合ダウナーであるコデインとアッパーであるエフェドリンの組み合わせによる簡易スピードボールと言えるかもしれませんね。

 

最後に、DXMを見てみましょう。

ここまでで、ダウナーのコデイン、アッパーのエフェドリンを見てきましたが、DXMのオーバードーズはもう一つのカテゴリ、サイケに分類されます。これもまたコデインエフェドリンと同様に乱用されやすい市販薬となっています。しかし、基本的にDXMを目的にODする場合はコンタックが使用されます。エスエスブロン液Lの主成分がDXMなのは確かなのですが、その他にも様々な成分が配合されているためDXMを目的とする場合はそれらが邪魔になるからです。DXMは通常量の20倍くらいを摂取すると、ゲロ吐きながら異世界にぶっ飛ぶことになります。めちゃくちゃ肝臓に負荷をかけるのでおすすめできません(そもそもOD自体全く推奨できない)

DXMのODについての詳細は別記事を書いているので、興味がある場合は参照してください。

 

vodvodka187.hatenablog.com

 

 

いや、マジでODとか全くお勧めしてないので。ポリさん麻薬使用の教唆とかでパクるのやめてください。心からのお願いです。

 

用量、用法

 

錠剤の場合、上述の通り一度に20錠がスタンダードです。1瓶84錠入りですが、耐性が付きまくってる人はそれを2瓶も3瓶も一気飲みする事があるそうです。そのレベルになると禁断症状が非常に強まるので、自分の意志での断薬は困難を極めます。シロップの場合、一回の通常用量は10mlです。依存者は薬屋でこれを買って1瓶120mlを一気飲みするそうですが、どう考えても多すぎます。シロップ10mlに含まれるジヒドロコデインリン酸塩の量は5mg、錠剤4錠の場合10mgです。錠剤は1日3回の服用が指定されていますが、シロップの場合1日6回まで使用して良いと指示されています。つまりコデインの1日摂取量は揃えつつ、シロップでは1回あたりの使用量を他の成分で補うという設計ですね。少し注意して欲しいのが、箱の説明書きの成分量は1回分ではなく1日分で書かれています。つまり、錠剤では箱に書かれた「ジヒドロコデインリン酸塩:30mg」は1回分の量の場合3で割って10mg。シロップの場合「ジヒドロコデインリン酸塩:30mg」は6で割って5mgです。ここがややこしいので間違えないよう気を付けましょう。

服用方法ですが、錠剤の場合普通に飲みます。そのままですね。ただし、白色の糖衣にくるまれているため翌日便が白くなります。シロップも、基本的にそのまま飲みます。めちゃくちゃ甘いので気持ち悪くなります。「咳止め薬の乱用者は歯がボロボロになる」というのはこのシロップの糖分に加え、エフェドリンの副作用である口渇により虫歯が促されるためです。数十年の間シロップはこのまま一気飲みがスタンダードだったのですが、ここ数年で新しい動きが見られるようになりました。

「リーン(Lean)」です。日本語での情報が多くないため、英語版Wikipediaのリンクを張っておきます。

 

en.wikipedia.org

 

まあリーンとはなんぞやというのを超簡単に説明すると、咳止めシロップのスプライト割ですね。主にアメリカのHIPHOPシーンで4~5年前から広がり始めたそうです。アルコールやCBD(大麻に含まれるカンナビノイドの中で、THCと異なり合法的に扱われるもの。鎮痛、リラックス作用などがあると言われている)をミックスする事もあるそうです。咳止め薬はカフェインも配合されているし、アルコールとの組み合わせは最悪です。既に死者も出ていますし、予想外の副作用及び後遺症が出る可能性があるため自殺志願者も生存志願者もやめておくのが吉です。

さて、ここまでは飲む時点までの説明です。ここから先は飲んだ後について見てみましょう。とは言っても、ブロンの作用はそう複雑なものではありません。

 

作用

・リラックス

強い抗不安作用があります。具体的に言うと、あらゆる悩みや焦燥感から一時的に解放されます。そのため鬱病境界性人格障害、その他諸々の生きづらさで常に苦しめられている人にとっては、束の間の安息を得られるわけです。ちなみに普段からそうストレスを抱えていない人にとってはそう劇的な変化はありません。後述の多幸感がまあまあ感じられる程度でしょう。

・多幸感

なんとなくぽやぽやとした幸せな気分になります。メンヘラ界隈では「ふわふわ」と表現する事が多いようです。いきなり性的な話になるけれど、男性の場合弱いドライオーガズムに近いですね。肝臓に負荷かけまくるより絶対オナニーの方がマシです。

・鎮痛

これは強力です。よほどの激痛でない限り、大抵の痛みは無に帰します。ボクは親知らずを抜いた翌日、「この痛みを抑えられるのはブロンODしかねえ!」とやった所、何も手が付けられないほどの痛みが完全に消滅しました。正直怖いくらいです。

こうした劇的な鎮痛作用は感動的なものがあります。ド・クインシーがリウマチによる地獄の激痛から、コデインと同じオピエートのアヘンの服用で解放された際の感動を『阿片常用者の告白』で記録しているので、少し見てみましょう。

 

"私は飲んだ、ありとあらゆる不利な条件の下で、飲んだ。しかしともあれ、私は飲んだのだ。ーーそして一時間後、おお!なんたる恵みか!なんたる激変か!内なる精神の奈落のどん底からのなんたる高揚か!心内の世界のなんたる黙示か!苦痛が消えたことなど、今や私の眼には取るに足らぬことだったーそんな消極的な効果は、眼前に開かれた無限の積極的効果の中にーかくのように突如、啓示された聖なる愉悦の深淵の中に、呑み込まれてしまったのだ。今、ここに、万能薬がーー一切の人間苦悩を癒すφάρμακον νηπενθές 鎮痛剤があった。ここに哲学者たちが幾時代に亘って論争し来たった幸福の秘訣が、突如として明かされたのだ。今や幸福は一片(ペニー)で買え、胴着のポケットに入れて持ち運べる。携帯用の陶酔は一パイント入りの瓶に詰められ、心の平和は郵便馬車で何ガロンという大量輸送で何処へでも届けることが出来る。"

 

アヘンはコデインよりもかなり強い作用を持ち、当然依存性も高くなります。コデインの場合ここで書かれているアヘン程の強力さは持ちませんが、その方向性について想像する一助になるかと思い、引用しました。鎮痛剤として最もよく用いられるのはバファリンアスピリンの主成分であるアセトアミノフェンですが、鎮痛作用で言えばオピエートは格が違います。その分副作用と依存性も段違いですが。

 

副作用

ここまでブロンODで得られるポジティヴな効果を見てきたわけですが、ここからは好ましくない作用について解説します。

尿閉

頻尿のボクにとって最もつらいのがこれです。控えめな量の服用であれば尿が出づらくなり、高用量では完全に排尿困難になります。排尿はできないのですが、尿意は普通にあります。膀胱がパンパンのまま排尿できずにいると、膀胱炎を引き起こす可能性があります。

・便秘

これはコデインに限らずオピエート全般に見られる副作用です。そもそもアヘンやコデインは下痢止めとして用いられる事もあるので、その場合副作用とは呼びませんが。頻繁な乱用でなければ大きな問題にはなりませんが、連用している場合深刻な問題に繋がる事があり、また離脱症状として激しい下痢を引き起こします。これはモルヒネやヘロインと同じですね。薬による便秘状態に身体が慣れてしまうと、それが無くなったときバランスが崩れて正反対に傾くわけです。

・口渇

唾液の分泌量が減少し、口が乾きます。いわゆるドライマウスです。ドライマウスが続くと虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。また、飲み物をガブガブ飲んでしまうので、前述の尿閉と合わさると地獄です。喉も乾燥して、声がかなりかすれます。

・肝臓への負荷

これは長期的な目で見た場合ですが、薬物を処理している肝臓への負荷が半端じゃないです。特にアルコールを継続摂取している場合などは死期を早めます。また何らかの持病がある場合、それらを急速に悪化させる可能性があります。

 

作用経過記録

ここでは作用経過の1例を紹介します。使用者によって、効果の発現する時間、また作用には大きな違いがあります。ちなみに、ごく一部の人は肝臓内のコデインモルヒネ代謝する酵素を持ち合わせておらず、作用が得られない場合があります。そうした人でも副作用や依存性は生じるため、「効き目が無いから量をふやしてみようかな」というのは厳禁です。

ここで服用したものはリーン。新ブロン液エース120mlを三ツ矢サイダーで2倍に希釈したもの。通常服用量の12倍であり、含有されるジヒドロコデインリン酸塩は60mgです。コデイン量で言えば24錠(6回)分ですね。

 

08:00 上述の手順にて服用。かなり味が良い。

08:30 副作用である口渇が初めに現れる。

08:45 睡眠薬にかなり近い、脳の一部が麻痺する感覚。全身の筋肉から力が抜け、身体がリラックスしているのを感じる。

これは睡眠薬を飲んだ事のある人以外には全く伝わらないのですが、睡眠薬が回ってくるとなんだか喉というか首というかから後頭部にかけて、独特の感覚があります。今のところ、それと全く同じ感覚を味わっています。

09:00 わずかに尿閉が出始める。おしっこの勢いが弱い。

カフェインとエフェドリンの作用により心拍数が上昇しているが、コデインの呼吸抑制作用により息切れはしない。ちなみに新ブロン液エース1本(120ml)に含まれるカフェイン量は124mgで、コーヒー2杯分に相当します。

 09:30 口の渇きがかなり気になり始める。軽く鼻が詰まり始めたことも口渇の一因となっている。

全身の筋肉から緊張がほぐれ、気持ち良い。特にボクの場合デスクワークで身体が凝り固まっているので。たとえるならぬるいお風呂にゆったりと浸かっている感じ。

 おそらく血中コデイン量はこの辺りがピークでしょう。

10:15 リラックス状態が続く。尿閉は少し悪化し、尿意を感じてトイレへ入っても、排尿まで30秒ほどかかる。

 11:30 コデイン血中濃度半減期は3時間とされているが、服用から3時間半経過しても作用が続いている。尿閉が悪化し、トイレで1分以上粘ってやっと排尿できる。全身のリラックスは心地よい倦怠感、脱力感へと変化し、立ち上がると軽く脚が震える。また、全身に軽い痒みがある。

12:30 倦怠感などはほぼ無くなるが、口渇、尿閉の副作用が続く。尿閉は悪化し、排尿するために立ったり座ったり四苦八苦する。おしっこって座った方が出しやすいんですね。

13:00 副作用まで含めて消失したため、ここで作用を終了したものとする。服用からの経過時間は4時間。軽微な頭痛を残す。

 

繰り返しになりますが、薬の効果は人によって大きな違いがあります。ここで挙げた用量でより強い多幸感を得る人もいれば、全く作用が出ない人もいるでしょう。どのような薬物であってもこのことを念頭に置き、初めて服用するものは最小量から始めることが鉄則です。

 

ブロンODはお勧めできるか?

 

全くお勧めしません。

鬱や不安で悩んでいるなら精神科へ行きましょう。痛みがひどいなら医者にかかりましょう。確かにこれらの症状への効果はありますが、明らかにリスクの方が大きいです。損します。金をかけて身体をすり減らす行為です。

しかしながら、未成年で酒は飲めないし、親に理解が無くて病院にも行けないし...という人たちにとっての数少ない逃げ道となっているのもまた確かです。そのため、こうした乱用を防ぐのに必要なのは「ODはダメ!」とただ言うのではなく、医療制度や社会制度の改善が必要となってくる問題でしょうね。

少なくとも、「なんかブロンが良いって聞いたからODしてみます」「よく知らないけど咳止め薬のODはヤバいらしい」という曖昧な認識ではなく、きちんとリスクとリターンの知識を持った上で自分が判断できる環境というのを提供したくてこの文章を書きました。

質問等がある場合、ここのコメント欄に書き込むかTwitterでたずねていただければ、できる限り真摯にお答えします。